[簿記2級を1ヶ月半で短期合格!]偏差値35の大学生が実践した勉強法と就活への影響

こんにちは、今回は偏差値35のいわゆるFラン大学に在学している私が簿記3級を飛ばしていきなり2級に挑戦し、1ヶ月半の短期合格を達成した方法と、合格後の就活への影響などをまとめたいと思います!

はじめに

私が簿記2級の勉強を始めたのは、大学2回生の終わり頃です。3回生になると就職活動が始まり、「資格を一つも持っていないし、Fラン大学だし、このままじゃ就活はやばいのでは…」という焦りから勉強を始めました。

私は近くの大学に指定校推薦で入学し、資格は何もなく、これまで“ちゃんとした勉強”をしてきませんでした。そんな私でも、簿記3級を飛ばして2級に挑戦し、79点で、ある程度の余裕をもって合格できました。

その後、履歴書に簿記2級を記載して就職活動を進め、「就活で簿記2級なんて意味がない」という声を耳にすることもありますが、私の就活では実際にどんな影響があったのかをまとめています。

これから就職活動をする大学生や、転職を考えている社会人の方、将来税理士や公認会計士を目指したい方は、ぜひ最後まで読んで、簿記に挑戦するきっかけにしてもらえたらうれしいです。

簿記2級の難易度・合格点・必要勉強時間

まずはじめに、簿記2級の難易度は年々難化していると言われており、直近の第170回の2級の合格率は22.2%となっています、つまり5人に1人しか合格することができない難しい試験だと分かりますね。

2級の合格点は100点満点中70点でこれもまた他の資格と比較しても簿記の合格点は高いですね...

そして気になる勉強時間は、独学の場合は、250時間〜350時間が目安で、期間としては4ヶ月〜6ヶ月が目安と言われています。

私は大学生で、時間はありましたがお金がなく必要最低限のお金で合格したかったので独学で勉強しましたが、時間がない社会人の方はTACなどの通信講座で勉強を進めるのがおすすめです。

簿記2級を合格するためには4ヶ月〜6ヶ月かかると言われているのにも関わらずなぜ偏差値35の大学に通う私が3級を飛ばして短期合格できたのかを次の章で紹介したいと思います!

使用した教材

まず、簿記2級は商業簿記と工業簿記に分かれており、使用した教材は3種類あります。

1 |みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 商業簿記

こちらは商業簿記に特化したTAC出版のテキストです。簿記初学者にも分かりやすい解説と、解説直後に解ける章末問題を収録。学んだ内容をその場でアウトプットできるため、知識の定着が早く、効率的に学習が進みます。計算例や図解も豊富で、初めて簿記を学ぶ方に特におすすめです。

2|みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 工業簿記

こちらは工業簿記に特化したTAC出版のテキスト。原価計算や仕訳の基本を、初心者でも理解しやすいように丁寧に解説しています。章末問題が充実しており、インプットとアウトプットを一冊で完結できる構成です。実践形式の問題も多く、試験本番を意識した練習が可能です。

3|合格するための本試験問題集 日商簿記 2級 2025年SS対策

TAC出版の本試験対策用問題集です。資格勉強では過去問レベルの問題を繰り返し解くことが最も重要であり、この一冊には本試験と同等レベルの問題が多数収録されています。解説も丁寧で、解きながら理解を深められる構成。この問題集をやり切れば合格圏内の実力が十分身につくため、仕上げの一冊として非常におすすめです。

短期合格する勉強方法

このポイントを押さえるだけで、合格までの道のりがグッと短くなります。
私が短期合格を目指す中で特に役立ったコツをまとめたので、参考にしてみてください!

Step 1|期間と締切を決めて「先に」申込む

まずは学習期間を決め、つづいて試験日を先に押さえましょう
簿記検定の3級・2級はCBT方式(Computer Based Testing)で、自分で試験日を選び、最寄りのテストセンターでパソコン受験ができます。人によっては紙の本試験より取り組みやすいと感じることがあり、私自身も過去問より易しく感じました。迷っている方にはCBT方式をおすすめします。

なぜ、先に申し込むのか? 理由は2つ

  1. 締め切り効果を働かせるため
    期限を設定すると集中力が高まり、作業効率・生産性が上がります。試験日という明確な締め切りが、学習のスイッチを入れてくれます。
  2. 途中で諦めないため
    受験料を支払うと「もったいないからやり切ろう」という気持ちが生まれます。私も何度か挫けそうになりましたが、先払いのおかげで踏みとどまれました

Step 2|テキスト+章末問題を“まず1周”で全体像を掴む

私は工業簿記から始めましたが、得意だと感じる分野から着手してOKです。
基本の進め方は、「テキストを読む → 章末問題を解く」を1章ずつ淡々と繰り返すだけ。工業簿記と商業簿記をそれぞれ1周し、全体の地図を先に作ります。

注意

  • すべてをノートにまとめるのは非効率。時間がかかり、最初に学んだ内容を忘れやすくなります。
  • ノートは理解が追いつかない所だけ最小限に。YouTube等の解説を参考にしながら、自分の言葉で要点だけを書き留めるのは有効です。

まずは細部にこだわらず、高速で1周して全体像をつかむことが大切です。

Step 3|仕訳は命!仕訳を完璧に

簿記で一番重要なのは仕訳です。試算表・精算表・帳簿記入など、ほぼすべての作業は正確な仕訳が土台になっています。ここをおろそかにすると命取りですが、逆に仕訳を完璧にすれば、試算表や精算表はぐっと作りやすくなります。まずは仕訳を仕上げましょう。

【方法】

  • 『みんなが欲しかった!簿記の教科書』付属の「SIWAKE」(商業簿記・工業簿記の2冊)を使う。
  • 解けたところに丸をつけ、解けなかったところを解き直す
  • 最終的にすべて丸になるまで繰り返す。

Step 4|問題集で実戦力を作る

テキストを一周して基礎を掴んだら、間を空けずに本番レベルの問題集や過去問へ進みましょう。河野玄斗さんも「テキスト後はすぐ過去問」を勧めており、インプットを素早く実戦に結びつけるのが短期合格の近道です。

【方法】
『合格するための本試験問題集 日商簿記2級』を使って1回分ずつ通しで解く→解説・テキストで確認→もう一度解くを繰り返します。最初は太刀打ちできなくてOK。完璧を目指し過ぎず、まずは合格点の70点を安定して取れるレベルまで仕上げましょう。

Step 5|本番シミュレーション

『合格するための本試験問題集 日商簿記2級』は本番レベルなので、ここで合格点が取れれば本番でも戦える実力があると考えています。
本試験は90分の制限時間があるため、この問題集か過去問を使って90分を実際に計測して解いてみてください。私は本番で1時間かからず解き終えました。簿記2級は時間の心配はそこまで大きくないと感じますが、念のため数回は時間を測って練習しておくことをおすすめします。

Step 6|弱点の克服

この段階では、問題集を何周か回して合格点が取れていても、苦手な問題や理解しきれていない論点が残っているはずです。本試験には運の要素もあり、たまたま苦手が出て落としてしまうこともあります。一発合格を狙うなら、ここで苦手を潰すことが大切です。

やり方は「解説動画 × ノート」。苦手な問題やまだ理解できていない問題は、

  1. 解説動画で手順と考え方を確認
  2. 自分の言葉でノートに要点をまとめる
  3. 同タイプの問題をもう一問解く
    直前期はこのノートを高速で周回します。

苦手でも捨てずに、最後にもう一度だけ復習する。そこで腑に落ちて、合格につながることは十分あります。

偏差値35の大学に通う私でも、この勉強法で1ヶ月半で合格できました。簿記2級は、ここで紹介した3冊を使って同じ手順を実践すれば、比較的短期間での合格は十分狙えます。ぜひ参考にしてください。

実際に就活に生きたのか

多くの人が簿記2級に興味を持つ理由は、公認会計士・税理士を目指す最初の段階として、あるいは就活のためだと思います。私自身も就活目的で簿記2級に挑戦して合格し、Fラン大学の新卒として今年就活を経験しました。そのうえで、簿記2級は就活に役立つのかをお話しします。

結論:有利に働いたと感じました。
ただし、影響度は業界・職種によって大きく異なるとも感じました。私は当初は営業職志望でしたが、営業では簿記との直接の関連は強くありません。履歴書に簿記2級を書いていると面接で触れてもらえ、「きちんと勉強できる人」という評価にはつながるものの、決定打になるかは微妙という印象でした。

その後、簿記を活かせる仕事がしたいと思い、志望を会計・税務業界へ変更。税理士法人や会計コンサル企業にエントリーシートを15社出して14社通過しました。さらに、この業界では「簿記2級以上が応募条件」だったり、「入社までに簿記2級取得」を求める企業も珍しくありません。体感として、会計・税務系では簿記2級が強く有利に働きます。

事務職志望会計・税務業界志望の方は、簿記2級を取っておくと就活がスムーズです。いずれの職種でも、入社後に結局簿記の知識が必要になる場面が多いので、学生のうちに取得しておく方がラクだと思います。転職を考えている方も、活動前に簿記2級を取っておくと進めやすいはずです。

総じて、どの職種・業界でも簿記はビジネスに直結する資格なのでプラスに働きますが、効果の大きさは業界・職種次第です。実例として、Fラン大学の私でも、簿記2級がないと応募できない初任給34万円の会計コンサル企業から内定をいただけました。私でも叶えられたので、皆さんもきっと合格して就活・転職を有利に進められるはず。ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

ここまで、偏差値35の私が簿記2級を1ヶ月半で合格した勉強法と、合格後の就活への影響を紹介しました。簿記2級は、正しい手順と継続があれば短期合格も十分狙えます。テキスト選びや勉強法も大切ですが、いちばん大切なのは——途中で諦めないこと

最初は勉強の習慣がなくて本当にしんどいはず。でも、そこで手を止めてしまえば現状は変わりません。
「今より良い企業に行きたい」「税理士・公認会計士に挑戦したい」「収入を上げたい」——その思いがあるから、このページにたどり着いたはず。“明日から”ではなく、今日この瞬間から始めましょう。

今すぐやること(3つ)

  1. 試験日を予約

2.教材3冊をそろえる

私自身、簿記2級合格の翌日に中小企業診断士のテキストを購入し、約10ヶ月学習して今月一次試験に合格し、いまは10月の二次試験に向けて勉強中です。
一緒に前へ進みましょう!

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